2024年のプロテストで、ついに悲願の合格を果たした大久保柚季選手。
彼女のプロテストへの道のりは決して平坦ではありませんでした。
この記事では、大久保柚季選手の詳しいプロフィールや、数々のタイトルを手にしてきた輝かしい経歴を徹底解説します。
さらに、彼女のゴルフ人生に大きな影響を与えた家族、特にティーチングプロである姉との深い絆にも迫ります。
4度目の挑戦で掴んだ合格の裏にあったメンタルの変化とは何か、その強さの秘密を紐解いていきましょう。
記事のポイント
- 大久保柚季選手の詳しいプロフィール
- 4度目の挑戦となったプロテスト合格の軌跡
- 彼女を支えた姉や家族の存在
- 2025年シーズンの成績と今後の展望
大久保柚季のプロテスト合格までの軌跡

- 大久保柚季の詳しいプロフィール
- 幼少期からの輝かしい経歴
- ゴルフを始めたきっかけは家族
- ティーチINGプロである姉の存在
- アマチュア時代の主な戦歴
大久保柚季の詳しいプロフィール
大久保柚季選手は、大阪府大阪市出身のプロゴルファーです。
幼少期から輝かしい成績を残し、2024年に4度目の挑戦でプロテストに合格しました。
彼女の基本的なプロフィールを以下にまとめました。
項目 | 情報 |
---|---|
名前 | 大久保 柚季(おおくぼ ゆずき) |
生年月日 | 2003年10月13日 |
出身地 | 大阪府大阪市 |
出身校 | 好文学園女子高等学校 |
身長 | 160cm |
血液型 | O型 |
ゴルフ歴 | 6歳〜 |
プロ転向 | 2024年(97期生) |
得意クラブ | アプローチ、ショートアイアン |
自己PRとして「フェアウェイキープ率」と「誰にでもフレンドリー(元気)」であることを挙げており、安定したプレーと明るい人柄が彼女の魅力です。
今後の女子ゴルフ界を担う存在として、大きな期待が寄せられています。
幼少期からの輝かしい経歴

大久保柚季選手は、6歳でゴルフを始めるとすぐに才能を開花させ、ジュニア時代から数々のビッグタイトルを獲得してきました。
世界を舞台に戦った小学生時代
小学2年生の時には、US Kidsの日本代表として世界大会に出場。
そして小学3年生で出場したキャロウェイ世界ジュニアゴルフ選手権では、見事準優勝を果たし、世界にその名を知らしめました。
関西小学生ゴルフ選手権では、小学6年生の時に春秋連覇を達成するなど、国内でも圧倒的な強さを見せつけます。
全国レベルで活躍した中学・高校時代
中学校に進学後もその勢いは止まらず、中学3年時には関西ジュニアで優勝。
同年に、アマチュアゴルファーにとって最高峰の舞台である日本女子オープンに初出場を果たしました。
高校時代には、全国高等学校ゴルフ選手権春季大会で3位に入賞するなど、常に世代のトップ選手として活躍を続けてきました。
ゴルフを始めたきっかけは家族

大久保柚季選手がゴルフの世界に足を踏み入れたのは6歳の時でした。
そのきっかけは、2歳年上のお姉さんの影響が大きかったとされています。
先にゴルフを始めていた姉の姿を見て、自然とクラブを握るようになった彼女は、すぐにゴルフにのめり込んでいきました。
家族のサポートを受けながら、姉妹で切磋琢磨する環境が、彼女のゴルフ人生の原点となっています。
特に、後述するお姉さんの存在は、彼女のキャリアにおいて欠かすことのできないものとなりました。
ティーチングプロである姉の存在

大久保柚季選手を語る上で、姉である大久保咲季(おおくぼ さき)さんの存在は非常に重要です。
咲季さんはJLPGAのティーチングプロフェッショナルの資格を持つ指導者であり、妹である柚季選手にとって、最も信頼するコーチであり、精神的な支えでもあります。
プロテスト挑戦中も、柚季選手はスイング動画を姉に送り、電話でアドバイスをもらうなど、二人三脚で調整を続けてきました。
「姉の言っていることは正しいと思うし何より信頼がある」と語るように、その絆は非常に深いものです。
姉妹で掴んだプロテスト合格
プロテスト合格時のアンケートで「師弟関係」の欄に姉の名前を書くほど、柚季選手は姉を慕っています。
最終プロテストの前のQT(クォリファイングトーナメント)では、咲季さんがキャディを務めました。
「ここまでこられたのは姉のおかげです」という言葉からも、感謝の気持ちが伝わってきます。
アマチュア時代の主な戦歴

プロテスト合格以前のアマチュア時代から、大久保柚季選手は数々の輝かしい成績を残しています。主要な大会での戦歴をまとめました。
年度 | 競技名 | 個人順位 |
---|---|---|
2012年 | キャロウェイ世界ジュニアゴルフ選手権 | 2位 |
2015年 | 関西小学生ゴルフ選手権 | 春・夏 優勝 |
2017年 | 関西中学校ゴルフ選手権 | 優勝 |
2018年 | 関西ジュニアゴルフ選手権 | 優勝 |
2018年 | 日本女子オープンゴルフ選手権 | 初出場 |
2020年 | 全国高等学校ゴルフ選手権春季大会 | 3位 |
2023年 | 関西女子アマチュアゴルフ選手権 | 3位 T |
4度目の挑戦!大久保柚季のプロテスト
- 3度涙をのんだプロテスト挑戦
- 合格の秘訣はメンタルの変化
- 武器はフェアウェイキープ率
- 2025年ステップアップツアー成績
- まとめ:大久保柚季プロテスト合格後の展望
3度涙をのんだプロテスト挑戦
ジュニア時代からエリート街道を歩んできた大久保柚季選手ですが、プロテストの壁は高く、険しいものでした。
彼女は過去3度、最終プロテストまで進みながらも合格を逃すという悔しい経験をしています。
JLPGAのプロテストは、多くの若手選手にとってキャリアを左右する最大の関門です。
特に、20位タイまでしか合格できない最終プロテストは、4日間の長丁場で技術力だけでなく、強靭な精神力が求められます。
プロテストの重圧
大久保選手自身、「今までは最終プロテストは何としても合格しなければならない、とプレッシャーをかけすぎでした。心のゆとりなし。ほぼ、自滅でした」と語るように、過去の挑戦では過度なプレッシャーが実力の発揮を妨げていました。
合格の秘訣はメンタルの変化

4度目の挑戦で見事合格を果たした最大の要因は、技術ではなくメンタルの変化でした。
過去3回の失敗を糧に、彼女は考え方を大きく変えてプロテストに臨みました。
その変化とは、最終目標を「プロテスト合格」ではなく、その先の「QTファイナルステージ」に設定したことです。
これにより、「何としても合格しなければ」という過度なプレッシャーから解放され、心にゆとりを持ってプレーに集中できるようになりました。
このメンタルコントロールが功を奏し、最終日のラウンド中に木にボールが乗ってしまうトラブルでスコアを大きく落としながらも、決して諦めずにプレーを続け、見事合格を掴み取ったのです。
あわせて読みたい:ゴルフのメンタルを強くする偉人たちの言葉

武器はフェアウェイキープ率

大久保柚季選手のプレースタイルを支える最大の武器は、彼女自身が自己PRでも挙げる高いフェアウェイキープ率です。
派手な飛距離を追い求めるのではなく、安定してフェアウェイにボールを置く堅実なゴルフが彼女の持ち味と言えます。
「スタートホールで、フェアウェイを外したら、どうしようか」と常に考えるほど、彼女はフェアウェイキープに対して高い意識を持っています。
この堅実さが、勝負どころでの大崩れを防ぎ、安定した成績に繋がっているのですね。
また、得意クラブにアプローチやショートアイアンを挙げることからも、グリーン周りでの精度を重視するプレースタイルがうかがえます。
あわせて読みたい:大久保選手のような正確なショットは、自分に合ったクラブ選びから。初心者向けの基本を解説します。

2025年ステップアップツアー成績
プロテスト合格後の2025年シーズン、大久保柚季選手はステップ・アップ・ツアーを主戦場に戦い、素晴らしい成績を残しています。
彼女のプロとしての実力を証明する結果となりました。
2025年シーズンで2勝を達成!
8月の「カストロールレディース」でプロ初優勝を飾ると、続く「山陰ご縁むす美レディース」でも優勝し、見事2週連続優勝を達成しました。
さらに、「ロイヤルメドウカップ」と「ちゅーピーレディース」では2位に入るなど、シーズンを通して安定した強さを見せ、賞金ランキングのトップを走っています。
この活躍により、来シーズンのレギュラーツアー出場権獲得も視野に入っており、今後のさらなる飛躍が期待されます。
まとめ:大久保柚季プロテスト合格後の展望
この記事のポイントをまとめます。
- 大久保柚季は2003年生まれ、大阪府出身のプロゴルファー
- 2024年に4度目の挑戦でプロテストに合格した97期生
- ゴルフを始めたのは6歳で、2歳上の姉の影響
- 姉の咲季さんはJLPGAティーチングプロで、最大の理解者
- 小学生時代に世界ジュニアで準優勝するなど早くから活躍
- 中学・高校時代には関西の主要タイトルを多数獲得
- 過去3度は最終プロテストで不合格という苦杯をなめた
- プレースタイルの武器は高いフェアウェイキープ率
- 2025年シーズンはステップ・アップ・ツアーで2勝を達成
- 2週連続優勝を飾り、賞金ランキングのトップを走る
- 得意クラブはアプローチとショートアイアン
- 姉と二人三脚でキャリアを歩んでいる
- 今後の目標はレギュラーツアーでの1勝
- 堅実なプレーと明るい人柄が魅力
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