冬のゴルフ場に向かう際、多くの男性ゴルファーが頭を悩ませるのが行き帰りの服装に関する問題ではないでしょうか。
特にコートなどのアウター選びは、防寒という機能面とクラブハウスでのマナーという形式面の両立が求められるため、ユニクロのダウンで良いのか、それともジャケットの上に羽織る専用のコートが必要なのかと迷ってしまうものです。
私自身も初心者の頃は、どの程度の厚着が許されるのか、あるいは車での移動中と到着後の服装をどう使い分けるべきか分からず不安を感じた経験があります。
この記事では、冬のゴルフにおける行き帰りのマナーや具体的なアイテム選びのポイントについて、私なりの視点で分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- 冬のゴルフ場におけるコート着用のマナーと許容範囲
- ジャケット着用義務とダウンなどのアウターとの組み合わせ方
- ユニクロなどの身近なブランドを活用した好印象なコーディネート
- 行き帰りの車内からクラブハウス入館までの振る舞いの正解
ゴルフの行き帰りの服装で男性が冬に選ぶべきコート
冬のゴルフでは、プレー中のウェアだけでなく、クラブハウスに到着した瞬間から帰るまでの「行き帰り」の装いも非常に重要です。
特にアウターであるコートは面積が大きく、その人の第一印象を決定づけるアイテムと言っても過言ではありません。
ここでは、多くのゴルファーが抱く「どこまでがOKで、どこからがNGなのか」という境界線について、マナーの観点から深く掘り下げていきます。
ゴルフ場でジャケットはいらない?マナーの真実

冬場は厚手のコートを着るため、「中着であるジャケット(ブレザー)は省略しても良いのではないか」と考える方がいらっしゃいますが、これは基本的にNGです。
多くのゴルフ場、特にメンバーシップコースでは「来場時のジャケット着用」が義務付けられています。
コートはあくまで「屋外用の防寒着」という位置づけです。
クラブハウスという室内に入れば、マナーとしてコートを脱ぐことになります。その際、シャツ一枚やニット一枚の状態になってしまうと、ドレスコード違反と見なされるリスクが高いのです。
ポイント
「コートの下には必ずジャケット」が鉄則です。
冬であっても、クラブハウス内ではジャケットスタイルで過ごすのが紳士の嗜みと言えます。
ただし、最近ではカジュアルなコースやセルフプレーのコースを中心に、ジャケット着用を推奨としつつも必須としない場所も増えています。
また、夏季期間は免除されることが多いですが、冬場は基本的に着用が求められると考えておいた方が無難です。
ダウンジャケットのマナーとルールを徹底解説

「ダウンジャケットをゴルフの行き帰りに着ても良いのか?」というのは、非常によくある議論です。
結論から言うと、条件付きでOKですが、選び方には細心の注意が必要です。
かつてダウンジャケットは作業着やスポーツウェアと見なされ、格式高いコースでは敬遠されていました。
しかし現在は、マットな質感で細身の「シティダウン」や「ラグジュアリーダウン」が普及し、ジャケットが隠れる着丈のものであれば許容されるケースがほとんどです。
避けるべきダウンの特徴
- 光沢の強いナイロン素材(テカテカしたもの)
- 派手な色や大きなロゴが入ったもの
- 過度にボリュームがあり、登山用に見えるもの
もし名門コースや、初めて訪れるコースで不安がある場合は、ダウンではなくウールのコートを選ぶのが最も安全な選択肢です。
コートマナーの掘り下げと着脱のタイミング

コート選びと同じくらい重要なのが、それを「いつ脱ぐか」という振る舞いです。
日本のゴルフ場の慣習として、クラブハウスの入り口(自動ドア)を入る前、あるいはフロントに向かう前にコートを脱ぐのが上級者のマナーとされています。
これは「室内では外套(がいとう)を脱ぐ」という伝統的な礼儀作法に基づいています。
真冬の寒い日に玄関先でコートを脱ぐのは少し辛いですが、サッと脱いで片手に持ち、ジャケット姿でチェックインカウンターに並ぶ姿は、非常にスマートで慣れている印象を与えます。
車での移動時は?
多くの方は車でゴルフ場へ行くと思います。
運転中はコートをハンガーにかけておき、駐車場に到着してから羽織るのが一般的です。
クラブハウスの目の前(車寄せ)で降りる場合は、コートを着ずにジャケット姿のまま降りて、そのまま入館するのもスムーズでおすすめです。
普段着コートを流用する時の注意点と素材・動きやすさ

ゴルフ専用のコートをわざわざ買わなくても、普段のビジネスシーンや休日着として使っているコートを流用することは十分に可能です。
特にチェスターフィールドコートやステンカラーコートは、スーツスタイルとの相性が良いため、ゴルフの行き帰りにも最適です。
ただし、素材と動きやすさには注意が必要です。
あまりにも重厚なウールコートや、腕が上がりにくいタイトすぎるコートは、長時間の運転や荷物の積み下ろしの際にストレスになります。
また、カチッとしすぎたビジネスコートは「仕事のついで」に見えてしまうこともあるため、少しカジュアルな素材(コットンやツイードなど)や、明るめの色を選ぶと、こなれたゴルファーの雰囲気を演出できます。
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プレー中もアウターを着たままでいいですか?

行き帰りの服装とは少しずれますが、これもよく聞かれる質問です。
原則として、スイング中はアウターを脱ぐのが理想ですが、冬のゴルフにおいてはプレー中のアウター着用は認められています。
ただし、行き帰りに着ていたロングコートや厚手のダウンジャケットをそのまま着てプレーするのは、動きにくいうえにマナーとしても違和感があります。
プレー時には、スイングの邪魔にならない「ゴルフウェアとしてのブルゾン」や「薄手の中綿ジャケット」に着替えるのが基本です。
レストランでの注意点
昼食時にクラブハウスのレストランに入る際は、プレー用のアウター(ウィンドブレーカーやダウンベストなど)や帽子、ネックウォーマーは脱ぐのがマナーです。
入り口のハンガーラックを利用しましょう。
冬のゴルフ行き帰りの服装で男性に最適なコート選び
では、具体的にどのようなアイテムを選べば、「ダサい」と思われず、かつ快適に冬のゴルフ場への行き帰りを過ごせるのでしょうか。ここでは、コストパフォーマンスに優れたユニクロから、ゴルフブランドのアイテムまで、具体的な選び方を提案します。
ユニクロのウインドブレーカーとフード付きの是非
「ユニクロ」はゴルファーの強い味方です。
行き帰りのアウターとしてユニクロを活用する場合、ペラペラのウインドブレーカーではなく、しっかりとしたアウターを選ぶことが重要です。
例えば、「ハイブリッドダウンコート」や「ウールカシミヤチェスターコート」などは、シンプルでロゴがなく、ゴルフのドレスコードとも非常に相性が良いです。
一方で、シャカシャカした素材のウインドブレーカーや、スポーティすぎるフード付きのパーカータイプのアウターは、カジュアルすぎて「行き帰りの服装」としては不向きな場合があります。
特にフード付きのアイテムは、カジュアル度が強いため、格式高いコースでは避けた方が無難です。
もし着用する場合は、素材に高級感があるものを選び、だらしなく見えないよう注意しましょう。
おすすめのキャロウェイなどのブランドを紹介
「やはりゴルフ場にはゴルフブランドで行きたい」という方には、キャロウェイ(Callaway)やタイトリスト(Titleist)といった人気ブランドのアパレルラインがおすすめです。
これらのブランドは、ゴルフ場でのマナーや動きやすさを計算して作られているため、デザインで失敗するリスクが低いです。
例えば、キャロウェイの「中綿ブルゾン」や「トラッドなニットジャケット」などは、行き帰りにもプレー中にも使える汎用性の高いアイテムが多く揃っています。
ゴルフブランドのアウターを選ぶメリットは、「ゴルフを知っている感」が出せることです。
全身をハイブランドで固める必要はありませんが、アウターや小物にゴルフブランドを取り入れると、周囲に安心感を与えられます。
おしゃれなダウンベストの着こなしテクニック

冬の行き帰りコーディネートで私が特におすすめしたいのが、「ダウンベスト(インナーダウン)」の活用です。
特にジャケットの下に着る薄手のダウンベストは、着膨れを防ぎながら防寒性を確保できる優秀なアイテムです。
着こなしのコツ
ジャケットのVゾーンからダウンが見えないように、Vネックタイプのベストを選ぶのがポイントです。あるいは、ジャケットのボタンを閉めて見えないようにします。
また、あえてジャケットの「上」に、デザイン性の高いダウンベストを羽織るスタイルも、スポーティで若々しい印象を与えます。
この場合は、あまりボリュームがありすぎない、スマートなシルエットのものを選ぶとおしゃれに見えます。
帰りの服装も行きと同じでいいですか?

基本的には、行きと同じ服装で帰って問題ありません。
多くのゴルファーが、朝着てきたジャケットやコートをロッカーにかけておき、お風呂上がりに再びそれを着用して帰宅します。
ただし、注意したいのが「インナーの着替え」です。
冬とはいえ、プレー後は汗をかいています。
直接肌に触れていたシャツや下着は必ず新しいものに着替えましょう。
また、行きが雨で濡れてしまった場合などに備えて、予備の靴下やパンツを持っておくと安心です。
コンペの表彰式(パーティ)がある場合は、入浴後に再びジャケット着用が必須となるケースが多いので、ラフすぎる格好に着替えてしまわないよう気を付けてください。
冬の最強インナーはこの記事に詳しくまとめています

ゴルフの行き帰りの服装で男性の冬コートまとめ
冬のゴルフにおける行き帰りの服装、特にコート選びは、「TPOに合わせた清潔感」が何よりも大切です。
名門コースであればウールのチェスターコート、気心の知れた仲間とのカジュアルなラウンドであればきれいめのダウンジャケットといったように、コースの雰囲気に合わせて使い分けるのがスマートな大人のマナーです。
大切なのは、高価なブランド品で固めることではなく、相手に不快感を与えない配慮です。
ユニクロなどの機能的なアイテムも上手に取り入れながら、寒さ対策とマナーを両立させて、冬のゴルフライフを快適に楽しんでください。
もし迷ったら、「少しカチッとしすぎかな?」と思うくらいの服装を選んでおけば、まず間違いはありません。
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