ゴルフの前日に打ちっぱなしで練習すべきか、筋トレや素振りは?それとも練習しない方がいい?と悩んでいませんか。
この記事では、プロゴルファーの前日練習の考え方から、久しぶりのゴルフ前日に最適な過ごし方まで詳しく解説します。
前日にボールが当たらない時のメンタルケア、効果的な前日の素振りやストレッチ、さらにはスコアに影響する前日の食事についても触れていきます。
当日の打ちっぱなしでの練習方法まで網羅し、あなたの疑問に完璧にお答えします。
この記事のポイント
- ラウンド前日に最適な練習方法とNG行動
- プロも実践するコンディション調整の秘訣
- 当日の練習でスコアを安定させるポイント
- 久しぶりのゴルフでも焦らないための準備
ゴルフ前日は打ちっぱなしや筋トレ、素振りはすべき?それとも練習しない?

- 練習しない?プロゴルファーの前日練習
- 久しぶりのゴルフ前日の過ごし方
- 前日に当たらない時のメンタルケア
- 前日の素振りは自宅で軽く確認
- 前日のストレッチで体をほぐす
練習しない?プロゴルファーの前日練習

「大事なラウンドの前日だから、しっかり練習しておきたい」と考えるのは自然なことです。
しかし、多くのプロゴルファーや上級者は、ラウンド前日の練習は「控えめ」にするのが常識となっています。
その理由は、激しい練習による体力消耗や筋肉疲労を避け、当日のパフォーマンスを最大化するためです。
プロゴルファーが前日や当日の朝に行う練習は、スイングを固めるための「上達目的」ではなく、あくまでも当日の体の状態を確認し、球筋をチェックするための「調整目的」がほとんどです。
前日練習の目的
- ウォーミングアップ:体をほぐし、怪我を予防する。
- 球筋の確認:その日のボールの曲がり方(持ち球)を把握し、当日のマネジメントに活かす。
もちろん、全く練習しないプロもいます。
前日に練習を頑張りすぎるよりも、万全の体調でスタートティに立つことの方が、良いスコアに繋がることを知っているのです。
久しぶりのゴルフ前日の過ごし方

特に、久しぶりのゴルフだと「ちゃんと当たるか不安…」という気持ちから、前日に練習場へ駆け込みたくなるものです。
しかし、そんな時こそ「一夜漬け」の猛練習は逆効果になる可能性があります。
久しぶりのラウンド前日に練習時間を確保できるなら、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
得意なクラブ1本とアプローチに絞る
ドライバーやウッドのような長いクラブは、付け焼き刃で安定させるのは困難です。
それよりも、自分が最も信頼しているアイアン1本と、スコアメイクの鍵となる50ヤード以内のアプローチ練習に時間を使いましょう。
自信のあるクラブが1本あれば、2打目以降で試合を立て直すことが可能です。
球数を多く打つのではなく、ショットの感覚を確かめる程度にとどめ、当日に疲れを残さないことが何よりも大切です。
前日に当たらない時のメンタルケア

ラウンド前日の練習で、「ボールが全然当たらない…」という最悪の事態に陥ることがあります。
このような経験は、翌日のプレーに大きな不安を残し、メンタルに悪影響を及ぼしかねません。
まず理解すべきは、練習場と実際のコースは全くの別物であるということです。
練習場は平らなマットの上から打てますが、コースには様々な傾斜があります。
前日に練習場で上手くいかなくても、本番で上手くいくことは十分にあります。
悪いイメージを持ち込まない
前日に当たらないからといって、躍起になって打ち続けるのは最も危険です。
スイングが分からなくなり、悪いイメージだけが体に染み付いてしまいます。
そんな時は、思い切って練習を切り上げる勇気を持ちましょう。「昨日は昨日、今日は今日」と割り切り、悪いイメージを引きずらないことが重要です。
前日の素振りは自宅で軽く確認

「どうしてもクラブを振らないと不安」という方には、練習場へ行く代わりに自宅での素振りがおすすめです。
プロキャディも推奨する方法で、ボールの行方という「結果」に一喜一憂することがないため、メンタルを安定させやすい利点があります。
ただし、ここでも全力で振り回すのはNGです。
目的はあくまで体の動きの確認です。
ゆったりとしたリズムで、スイングのテンポだけを意識しましょう。プロも推奨する「ウォーキングのテンポ」を意識して、その場で軽く足踏みしてから振ると、スムーズなリズムが作りやすいですよ。
室内練習用のクラブや、短いクラブを使い、スイング軌道や体の回転を静かに確認する程度が最適です。
前日のストレッチで体をほぐす

ラウンド前日に最も重要で、誰にでもおすすめできるのが入念なストレッチです。
ゴルフは全身を使うスポーツであり、体が硬い状態ではスムーズなスイングができず、怪我の原因にもなります。
特に以下の部位を中心に、ゆっくりと筋肉を伸ばして体をリラックスさせましょう。
重点的に行いたいストレッチ
- 肩甲骨周り:腕の可動域を広げ、スムーズなテークバックにつながる。
- 股関節:体重移動と安定した下半身の動きに不可欠。
- 体側・脇腹:捻転差を生み出し、飛距離アップに繋がる。
- 首や手首・足首:怪我をしやすい末端部分を丁寧にほぐす。
お風呂上がりの体が温まっている時間に行うと、より効果的です。
質の高い睡眠にもつながり、心身ともに万全の状態で当日を迎えられます。
ゴルフ前日は打ちっぱなし、筋トレ、素振りは?もしくは練習しないかの結論

- 前日の食事でコンディションを整える
- 当日の打ちっぱなし練習メニュー
- 当日練習で意識すべきポイント
- ラウンド後の練習が上達の鍵
- 【まとめ】ゴルフ前日の打ちっぱなし・筋トレ・素振りは?それとも練習しない?
前日の食事でコンディションを整える

ゴルフは4〜5時間に及ぶ持久戦です。最高のパフォーマンスを発揮するためには、前日の食事、つまりエネルギー補給が非常に重要になります。
体と脳のエネルギー源となる「糖質(炭水化物)」を中心に、バランスの取れた食事を心がけましょう。
ご飯やパスタ、うどん、芋類などがおすすめです。
一方で、当日の胃もたれや消化不良を避けるため、避けるべき食事もあります。
前日に避けたい食事
・脂質の多い食事:とんかつや唐揚げなどの揚げ物、脂身の多い肉類は消化に時間がかかり、睡眠の質を低下させる可能性があります。
・過度な飲酒:二日酔いは論外です。パフォーマンスが著しく低下します。
・生ものや食物繊維の過剰摂取:胃腸の調子を崩す可能性があるため、控えめにするのが無難です。
また、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。
体内の水分が不足すると、集中力や筋力の低下を招きます。
当日の打ちっぱなし練習メニュー

ラウンド当日の朝、スタート前に行う練習は、前日以上に「調整」の意味合いが強くなります。
体を温め、その日のスイングとボールの傾向を確認することが目的です。
時間や球数が限られている中で、効果的な練習を行うためのおすすめメニュー例(24球)をご紹介します。
順番 | 使用クラブ | 練習内容 | 球数 |
---|---|---|---|
1 | ウェッジ | ハーフショット | 3球 |
2 | ウェッジ | スリークォーターショット | 2球 |
3 | ウェッジ | フルショット | 2球 |
4 | 7番アイアン | フルショット | 3球 |
5 | フェアウェイウッド / UT | フルショット | 3球 |
6 | ドライバー | フルショット | 5球 |
7 | 7番アイアン | 軽めのショット | 3球 |
8 | ウェッジ | ハーフショット | 3球 |
ポイントは、短いクラブから始めて、最後も短いクラブで終えることです。
ドライバーで力が入ったまま終わるのではなく、ウェッジのゆったりしたリズムを体に覚えさせてからコースに向かうのが理想です。
当日練習で意識すべきポイント

前述の練習メニューと合わせて、当日の練習では以下の2つのポイントを特に意識しましょう。
スイングの「修正」はしない
当日の練習場で、スイングの根本的な部分を直そうとするのは絶対にやめましょう。
普段の練習場でやるべきことであり、スタート直前にあれこれ考えると、かえってスイングがバラバラになってしまいます。
あくまで「今日の自分のスイング」を確認することに徹してください。
パターの距離感を掴む
スコアメイクの最大の鍵はパッティングです。
ショット練習も大切ですが、練習グリーンの速さを確認し、距離感を掴むことには時間を使いましょう。
上り、下り、スライス、フックの各ラインを試しておくだけで、3パットを大幅に減らすことができます。
ラウンド後の練習が上達の鍵

ここまでラウンド前の準備について解説してきましたが、実はゴルフが最も上達するのは「ラウンド直後の練習」だと言われています。
なぜなら、コースでの成功体験や失敗体験の「感触」が、体に最も鮮明に残っているからです。
ラウンドで見つかる本当の課題
「練習場では上手くいくのに、コースの傾斜からは打てなかった」
「あの場面では、もっと短いクラブで刻むべきだった」
「この距離のアプローチが面白いように寄った」
このような具体的な課題や発見を忘れないうちに練習(復習)することで、自分の弱点を効率的に克服し、強みをさらに伸ばすことができます。
ラウンドで疲れているとは思いますが、少しだけでも練習場に立ち寄る習慣をつけると、上達のスピードが格段に上がるはずです。
【まとめ】ゴルフ前日の打ちっぱなし・筋トレ・素振りは?それとも練習しない?
ゴルフのラウンド前日の過ごし方について解説しました。
良いスコアを出すためには、練習量よりもコンディション調整が重要です。
最後に、本記事の要点をまとめます。
- ゴルフ前日の練習は「控えめ」が基本
- プロも前日練習は調整と確認が目的
- 練習のしすぎは疲労が残り逆効果になる可能性がある
- 前日にボールが当たらなくても気にしないメンタルが重要
- 久しぶりのゴルフ前日は得意なクラブに絞って軽く練習
- 練習場へ行かない場合は自宅での素振りが効果的
- 素振りはリズムとテンポを意識し、全力では振らない
- 怪我予防とリラックスのため、前日のストレッチは入念に行う
- 前日の食事は糖質中心で、脂質の多い食事や過度な飲酒は避ける
- 当日の練習はウォーミングアップと球筋の確認が目的
- 当日の練習でスイング修正はNG
- パター練習でその日のグリーンの速さと距離感を掴むことがスコアに直結する
- 最も上達に効果的なのはラウンド直後の復習練習
- 結論として、前日は「練習しない」勇気もスコアアップの秘訣
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