ラウンドや練習で汗を吸ったゴルフグローブ。
「毎回洗った方がいいの?」「独特の汗の臭いが取れない…」といった悩みは、多くのゴルファーが一度は経験するものでしょう。
正しい洗い方が分からず、ついキャディバッグに入れっぱなしにしてしまい、次に使うときにはカチカチに硬化していたり、不快な臭いに顔をしかめたりした経験はありませんか。
この記事では、ゴルファーが抱えるグローブの悩みを根本から解決します。
ゴルフグローブは洗濯毎回が必要なのかという頻度の問題から、気になる臭いの原因と効果的な洗い方の基本、そして洗濯機は使えるのか、オキシクリーンやウタマロといった家庭用洗剤の選び方、臭い取りにファブリーズは有効かまで、あらゆる疑問にプロの視点から徹底解説。
デリケートな天然皮革や羊革の特別なお手入れ方法、そして大切なグローブを少しでも長持ちさせるための保管方法まで、あなたのグローブを常に清潔で快適に保つための全知識を網羅します。
この記事で分かること
- 素材別の正しい洗濯方法と洗ってはいけないグローブの見分け方
- 洗濯の最適な頻度とタイミング
- 頑固な臭いの原因と効果的な対策
- グローブを長持ちさせる乾燥と保管のコツ
ゴルフグローブ洗濯を毎回する是非と臭い対策・洗い方

- ゴルフグローブの洗濯、毎回の頻度は?
- ゴルフグローブは洗濯機で洗えるのか
- 洗剤はオキシクリーンやウタマロでOK?
- 合成皮革・人工皮革の正しい洗い方
- 洗濯後の正しい干し方と乾燥のコツ
- ゴルフグローブの臭い取りにファブリーズは?
ゴルフグローブの洗濯、毎回の頻度は?

結論から言うと、ゴルフグローブを毎回洗濯する必要はありません。
むしろ、頻繁すぎる洗濯は素材の劣化を早め、グリップ性能を支える繊維や革の油分を奪い、結果的にグローブの寿命を縮める可能性があります。
ゴルフ用品ブランド「ダイヤゴルフ」を展開するダイヤ株式会社がゴルファー360人に行ったアンケート調査によると、ゴルフグローブを「毎回洗う」と回答したゴルファーは26%いる一方で、「数ラウンドごとに洗う」が28%、「あまり洗わない・洗ったことがない」が合わせて46%という結果が出ています。
これは、多くのゴルファーがグローブの状態を見ながら、それぞれの判断で洗濯している実態を示しています。
最適な洗濯頻度の目安
最適な洗濯の頻度は、練習やラウンドを2~3回するごとに1回程度がおすすめです。
ただし、これはあくまで目安に過ぎません。
気温の高い夏場のラウンドで大量に汗をかいた日や、雨天時のプレーで泥汚れがひどい場合は、雑菌の繁殖を防ぐためにも、その都度洗うのが衛生的でしょう。
逆に、あまり汚れていない場合は、無理に洗わずに風通しの良い場所で陰干しし、湿気を完全に飛ばすだけでも十分なケアとなります。
毎回洗うことのデメリットは、特に天然皮革で顕著ですが、合成皮革であっても生地の油分が必要以上に失われ、硬化やグリップ力の低下につながることです。
グローブの状態をよく観察し、汚れや臭いが気になったタイミングで洗うのが、清潔さと製品寿命を両立させる賢い選択です。
ゴルフグローブは洗濯機で洗えるのか

忙しいラウンド後、手軽さからゴルフグローブをそのまま洗濯機に放り込みたいと考える方もいるかもしれませんが、これは型崩れや生地の損傷を招くため、基本的におすすめできません。
洗濯機の激しい水流や、他の洗濯物との絶え間ない摩擦は、デリケートなグローブの生地を著しく傷める原因となります。
特に、手の甲部分にある面ファスナー(マジックテープ)は厄介で、他の衣類(特にニットやタオルなど)に絡みつき、生地をほつれさせてしまうことも少なくありません。
洗濯機使用が招く4大リスク
- 致命的な型崩れや縮み:強い水流でグローブがねじれたり伸びたりして変形し、命であるフィット感が完全に失われます。
- 深刻な生地の損傷:繰り返される摩擦により表面が毛羽立ち、縫い目がほつれ、最悪の場合は破れに至ります。
- 予期せぬ色移り:色が濃いグローブは、白いシャツなどに色が移る可能性が非常に高いです。
- グリップ力の永久的な低下:素材が物理的に傷むことで、本来のグリップ性能が損なわれ、元に戻ることはありません。
最近では、こうしたリスクを軽減するために開発された、ゴルフグローブ専用の洗濯ネットも販売されています。
例えば、前述のダイヤゴルフからは『ダイヤゴルフグローブランドリーネット』といった商品がリリースされており、これらを使用すれば、ある程度のリスクは軽減できます。
しかし、それでも手洗いの優しさには及びません。
大切なグローブを一枚でも長く使い続けるためには、多少時間はかかっても、愛情を込めて優しく手洗いすることを強く推奨します。
![]() | 価格:704円 |

洗剤はオキシクリーンやウタマロでOK?

ゴルフグローブを洗う際、洗剤選びは仕上がりと寿命を左右する非常に重要な要素です。
どの家庭にもある洗剤が使えるのか、それとも専用品が必要なのか、ここで明確にしておきましょう。
基本となるのは、衣類へのダメージが最も少ない「中性洗剤」を使用することです。
製品のパッケージに「中性」と表記されている、おしゃれ着用洗剤や一部の食器用洗剤などがこれにあたります。
では、SNSなどでよく話題になる「オキシクリーン」や「ウタマロ」はどうなのでしょうか?
それぞれの特性を理解し、正しく使うことが大切です。誤った選択は、一回の洗濯でグローブをダメにしてしまう可能性もあります。
洗剤の種類 | 使用可否 | 特徴と注意点 |
---|---|---|
中性洗剤 (おしゃれ着洗剤など) | ◎ 最も推奨 | 素材への攻撃性が低く、洗浄力も十分。迷ったらこれを選べば間違いありません。 |
ウタマロ石鹸 | ○ 条件付きで使用可 | 弱アルカリ性で、皮脂や泥汚れに対する洗浄力が非常に高いです。頑固な汚れに部分使いするのは有効ですが、すすぎは念入りに行う必要があります。 |
オキシクリーン (酸素系漂白剤) | × 使用厳禁 | 強力な漂白・分解作用により、合成皮革の色落ちや天然皮革の硬化・劣化を招きます。絶対に使用しないでください。 |
ウタマロクリーナー | △ 非推奨 | 油汚れに強い住宅用クリーナーであり、繊維への使用は想定されていません。素材を傷める可能性が高く、避けるべきです。 |
柔軟剤・塩素系漂白剤 | × 使用厳禁 | 柔軟剤はシリコン成分などがグリップ力を著しく低下させます。塩素系漂白剤は素材を完全に破壊するため論外です。 |
結論として、しつこい汚れにはウタマロ石鹸を部分的に使うという選択肢もありますが、基本は中性洗剤を選ぶのが最も安全で確実な方法です。
オキシクリーンなどの漂白剤は、大切なグローブの寿命を一瞬で奪うリスクがあることを覚えておきましょう。
合成皮革・人工皮革の正しい洗い方

水洗いが可能な合成皮革や人工皮革のグローブは、正しい手順で手洗いすることで、蓄積された汗や皮脂汚れをスッキリ落とし、新品に近い清潔さと性能を取り戻すことができます。
以下の4ステップを参考に、丁寧に洗いましょう。
ステップ1:予洗いと準備
まず、洗面器などに30~35℃程度のぬるま湯を用意します。
熱すぎるお湯は素材を傷め、冷たすぎる水は皮脂汚れが落ちにくくなります。
グローブ表面に付着した大きな泥や砂汚れは、この段階で乾いたブラシなどを使って優しく払い落としておきましょう。
ステップ2:洗剤で優しく「押し洗い」
ぬるま湯に規定量の中性洗剤を溶かし、グローブを完全に浸します。
このとき、生地同士をゴシゴシ擦り合わせるのではなく、手のひらで優しく握ったり開いたりする「押し洗い」を繰り返すのが基本です。
汚れがひどい指先などは、もう片方の手の指で軽くつまむようにして洗います。
グローブの中に手を入れて、自分の手を洗うように撫でるのも効果的です。
時間をかけすぎず、手早く行うのがコツです。
ステップ3:洗剤を残さない念入りなすすぎ
洗剤成分が繊維の奥に残っていると、乾燥後のゴワつきや変色、人によっては肌荒れの原因にもなります。
洗剤の泡が出なくなるまで、きれいなぬるま湯を2~3回交換しながら、丁寧にすすぎを行ってください。
ここでも「押し洗い」の要領で、優しく水を交換するのがポイントです。
ステップ4:タオルでの完璧な脱水
すすぎが終わったら、絶対に雑巾のようにねじって絞らないでください。
繊維が伸びたり、縫い目が切れたりする原因になります。
乾いたタオルの上にグローブを広げ、もう一枚のタオルでサンドイッチのように挟み込み、上から優しく体重をかけるように押して水分を吸い取ります。
これを「タオルドライ」と呼び、型崩れを防ぐための重要な工程です。
最近では、フィーネ株式会社の『フィーネキャディ・グリップ&グローブ泡ウォッシュ』のように、ゴルフアイテム専用に開発された洗浄剤も市販されています。
こうした専用品は、除菌・消臭効果に優れ、素材へのダメージも考慮されているため、より手軽で安全に洗浄したい方におすすめです。
洗濯後の正しい干し方と乾燥のコツ

洗い終わったグローブをどう干すかは、型崩れを防ぎ、その後のフィット感と寿命を左右する非常に重要な工程です。
間違った乾燥方法は、せっかく丁寧に行った洗濯を台無しにしてしまうため、最後まで気を抜かずに作業しましょう。
最大のポイントであり、全ての素材に共通する黄金律は、「風通しの良い日陰で自然乾燥させる(陰干し)」ことです。
紫外線を含む直射日光や、乾燥機・ドライヤーの熱は、素材を急激に乾燥させることで硬化させ、ひび割れや縮みの致命的な原因となるため、絶対に避けてください。
型崩れをさせない理想的な干し方の手順
- 完璧な形への復元:タオルドライ後、まずグローブに自分の手を入れて、指の一本一本や手のひらのシワを内側から優しく伸ばし、新品に近い形に整えます。このひと手間が、乾燥後の仕上がりを劇的に向上させます。
- 適切な吊るし方:洗濯バサミで挟む場合は、生地が伸びにくく、跡が残っても影響が少ない手首の部分を挟むようにしましょう。指先を挟むのは型崩れの原因になります。
- 専用ハンガーの絶大な効果:より理想的なのは、ゴルフグローブ専用のハンガーを使用することです。
例えば、ダイヤゴルフの『ダイヤゴルフグローブハンガー2P』のように、手の形をしたハンガーが内部に空間を作り、型崩れを完璧に防ぎながら、圧倒的に風通しを良くして乾燥を早めることができます。
ラウンド後、汗や雨で濡れたグローブを乾かす際にもこの方法は有効です。
キャディバッグに専用ハンガーを1つ付けておくだけで、プレーの合間や終了後にすぐに干せて、次の日のコンディションが全く違いますよ。
完全に乾くまで、焦らずじっくりと時間をかけることが大切です。特に指の間などは乾きにくいため、注意が必要です。
生乾きの状態で保管すると、悪臭やカビの再発原因となるため、確実に乾燥させましょう。
ゴルフグローブの臭い取りにファブリーズは?

練習やラウンド後の汗の臭いが気になる時、手軽な解決策として衣類用の消臭スプレー(ファブリーズなど)に頼りたくなるかもしれません。
しかし、ゴルフグローブへの安易な使用は、素材を傷めるリスクがあるため推奨されません。
特に、水洗いができない天然皮革のグローブに吹きかけるのは絶対に避けましょう。
多くの消臭スプレーに含まれるアルコール成分や水分が、革のしなやかさを保つ油分を分解・揮発させてしまい、硬化やシミ、色落ちの直接的な原因となる可能性があります。
消臭スプレーが抱える3つの問題点
- 素材への化学的ダメージ:製品に含まれる化学成分が、革や合成皮革の繊細な繊維を傷め、劣化を早める恐れがあります。
- グリップ性能の低下:スプレーの成分がグローブの表面に残留し、本来のグリップ感を損なうベタつきや、逆に滑りの原因になる可能性があります。
- 根本的な問題解決にならない:臭いの原因は、汗や皮脂をエサに繁殖した雑菌そのものです。消臭スプレーは、この原因菌や汚れを除去するわけではなく、多くは香りで一時的に臭いを覆い隠している(マスキングしている)に過ぎません。
合成皮革の場合であっても、製品によっては変色や退色のリスクがゼロではありません。
最も効果的かつ安全な臭い取りは、香りで上書きするのではなく、本記事で紹介している正しい洗濯方法で、臭いの元凶である雑菌と皮脂汚れを物理的に洗い流すことなのです。
ゴルフグローブは毎回洗濯?・臭い対策と洗い方まとめ

- 天然皮革・羊革グローブの手入れ方法
- 水洗い不可!天然皮革の臭い対策
- 正しい保管方法でグローブを長持ちさせる
- グローブの寿命と買い替えのタイミング
- まとめ:ゴルフグローブ洗濯毎回・臭い・洗い方
天然皮革・羊革グローブの手入れ方法

手にしっとりと吸い付くような、極上のフィット感が魅力の天然皮革(羊革など)のグローブ。
この繊細な素材は、合成皮革とは全く異なる特別なお手入れを必要とします。
その最大原則は、何度もお伝えしている通り「水洗いを絶対にしない」ことです。
水分は、革製品のしなやかさを保つために不可欠な油分を繊維から奪い去り、乾燥後にカチカチに硬化させてしまいます。
雨天のプレーや手の汗で濡れてしまった場合は、以下の手順でダメージを最小限に抑える丁寧なお手入れを行いましょう。
濡れてしまった際の緊急ケア手順
- 優しく水分を吸い取る:乾いた清潔なタオルでグローブを優しく包み込むようにして、表面の水分を丁寧に吸い取ります。このとき、革の表面を傷つけないよう、絶対にゴシゴシ擦らないでください。
- 鉄則の陰干しで乾燥:前述の通り、必ず風通しの良い日陰で、時間をかけて完全に自然乾燥させます。フィット感を損なう縮みや硬化の原因となる直射日光やドライヤーの熱は厳禁です。
- 命の油分を補給(保湿ケア):完全に乾いた後、革が少し硬くなっている場合は、専用のレザークリームや保革油を少量、乾いた布に取って、ごく薄く全体に塗り込みます。これにより、失われた油分を補給し、革本来の柔らかさを保ちます。
プロも実践する裏技的ケア
自分の手にハンドクリーム(ベタつかないタイプが推奨)を米粒大ほど薄く塗り、その手でグローブをはめて馴染ませる方法もあります。
これにより、内側から自然に油分を補給できます。
ただし、クリームのつけすぎはベタつきや滑りの原因になるので、量は厳守してください。
表面の泥汚れなどが気になる場合は、固く絞った濡れタオルで汚れた部分だけを優しく叩くように拭き取り、すぐに乾いたタオルで水分を除去します。
天然皮革のグローブは、手間をかけるほどに応えてくれる相棒のようなアイテムです。
丁寧なケアで、最高のフィット感を長く維持しましょう。
水洗い不可!天然皮革の臭い対策

水洗いができない天然皮革グローブの臭い対策は、多くのゴルファーにとって悩みの種です。
洗濯によって臭いの原因菌を洗い流すことができないため、「いかに雑菌を繁殖させないか」という、日々の地道な予防的アプローチが全てと言っても過言ではありません。
効果を実感できる天然皮革の臭い対策
- 使用後の徹底乾燥(最重要):臭いの最大の原因は、雑菌が繁殖するための温床となる「湿気」です。ラウンド後は、面倒でも絶対にキャディバッグに入れっぱなしにせず、すぐに取り出して風通しの良い場所で陰干ししてください。これが最も基本的で、最も効果的な対策です。
- 複数枚のローテーション活用:1枚のグローブを連日酷使するのではなく、2~3枚を準備し、交互に使うことで、1枚あたりの「完全な乾燥・休憩時間」を確保します。グローブが完全に乾く時間を与えることで、雑菌の繁殖を大幅に抑制することが可能です。
- 吸湿・消臭グッズの積極利用:保管時には、グローブの中に丸めた新聞紙(インクのカーボン成分に消臭効果があると言われます)や、靴用の乾燥剤(シリカゲル)、消臭効果のある炭、重曹を入れた小袋などを入れておくと、残ったわずかな湿気と臭いを吸収してくれます。
消臭スプレーは基本的にNGですが、もしどうしても使いたい場合は、天然皮革にも使用可能と明記された革製品専用の消臭・除菌スプレーを選びましょう。
ただし、使用前には必ずグローブの目立たない部分でシミにならないかテストしてからにしてくださいね。
天然皮革の臭い対策は「洗う」のではなく「乾かす」「休ませる」「吸い取る」が三原則です。
日々の少しの心がけが、不快な臭いを大幅に軽減し、グローブの寿命を延ばすことに繋がります。
正しい保管方法でグローブを長持ちさせる

グローブの手入れは、洗濯や乾燥だけでなく、その後の「保管方法」までが一つの完結したプロセスです。
適切な保管は、型崩れを防ぎ、次のプレーで新品同様のフィット感を発揮するために不可欠な最後の仕上げとなります。
最もやってはいけないNG行動は、使用後に汗で湿ったまま、あるいは生乾きの状態で、無造作に丸めてキャディバッグのポケットに押し込むことです。
これは、湿気による雑菌の繁殖、取り返しのつかない型崩れ、そして素材の劣化という、グローブにとって最悪の環境を提供する行為にほかなりません。
グローブを長持ちさせる保管の3原則
- 「完全乾燥」が大前提:プレー後や洗濯後は、必ず風通しの良い日陰で、指の内部まで完全に乾かします。少しでも湿り気を感じる状態での保管は、全ての努力を無にするため厳禁です。
- 「購入時の形」を維持:乾燥させる前と保管する前に、一度グローブに手を通し、シワを丁寧に伸ばして形を整えます。グローブハンガーにかけたままクローゼットなどで保管するのが、最も理想的な方法です。
- 「過酷な環境」を避ける:直射日光が当たらず、高温多湿にならない場所で保管します。特に、夏の車内に置きっぱなしにすることは、接着剤の剥がれや素材の硬化など、致命的なダメージを招くため絶対に避けましょう。
完全に乾いた天然皮革のグローブを、購入時に入っていたパッケージやジップ付きの袋に入れて保管する方法もあります。
これは、過度の乾燥による硬化を防ぐ目的がありますが、少しでも湿気が残っているとカビの原因となり逆効果です。
基本的には、風通しの良い状態で保管することを心がけましょう。
グローブの寿命と買い替えのタイミング

ゴルフグローブは、クラブとゴルファーの体を繋ぐ唯一の接点であり、その性能を維持するためには定期的な交換が必要な、紛れもない「消耗品」です。
どんなに丁寧にお手入れをしても、使用に伴う摩擦や伸びによって、いつかは寿命が来ます。
劣化したグローブを使い続けることは、グリップ力の低下を招き、無意識の力みからスイング全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
では、具体的にどのような状態になったら買い替えを検討すべきでしょうか。
グローブメーカーのキャスコ株式会社やフットジョイも指摘する通り、最も分かりやすいサインは、フィット感の低下です。
新品の時に比べて生地が全体的に伸び、手の中でグローブが動くような「ブカブカ」な感覚になったら、それは明確な買い替えのタイミングです。
見逃してはいけないその他の買い替えサイン
- 明確な穴や破れ:最も負荷のかかる手のひらや指の部分が擦り切れてきたら、言うまでもなく即交換時期です。
- 生地の硬化・ゴワつき:特に天然皮革で、お手入れをしても革のしなやかさが戻らず、ゴワゴワ感が取れなくなった場合。
- 著しいグリップ力の低下:表面が摩耗でツルツルになり、雨天時でなくても滑りやすく感じられるようになった場合。
- 取れない汚れや悪臭:本記事で紹介した方法で洗濯しても、染み付いた汚れや不快な臭いが戻らなくなった場合。
前述の調査では、約6割のゴルファーが「破れるまで使う」と回答していますが、クラブが滑る感覚はスイングを壊す原因にもなり得ます。
パフォーマンスを高く維持するためには、穴が開く前に交換するのが賢明です。日頃からグローブの状態をチェックする習慣をつけ、最高の相棒と最高のプレーを目指しましょう。
まとめ:ゴルフグローブ洗濯毎回する?臭い対策・洗い方
この記事で解説してきた、ゴルフグローブの洗濯と手入れに関する要点を、最後にチェックリストとしてまとめます。
- ゴルフグローブは素材によって洗濯の可否が異なる
- 合成皮革や人工皮革は洗濯可能だが天然皮革は水洗い不可
- 洗濯の頻度は毎回ではなく2~3ラウンドに1回が目安
- 洗濯機は型崩れや生地を傷めるため優しく手洗いするのが基本
- 洗剤は素材に優しい中性洗剤を使用し漂白剤や柔軟剤は絶対に使わない
- 汚れがひどい場合はウタマロ石鹸が有効だがオキシクリーンは使用不可
- 合成皮革は30~35℃のぬるま湯で優しく押し洗いし十分にすすぐ
- 洗濯後はタオルドライで水分を取り絶対にねじって絞らない
- 乾燥は必ず風通しの良い場所で陰干しする
- 直射日光や乾燥機は硬化や縮みの原因になるため厳禁
- 型崩れ防止には専用のグローブハンガーの利用が非常に効果的
- 天然皮革は水に濡れたら乾いた布で拭き取り陰干しが鉄則
- 天然皮革のケアには乾燥後に専用のレザークリームで油分を補給する
- 臭い対策の基本は使用後の徹底した乾燥と湿気対策
- 安易な消臭スプレーの使用は素材を傷める可能性があり非推奨
- 複数枚のグローブをローテーションで使うことが長持ちの秘訣
- 保管時は完全に乾燥させ形を整え風通しの良い場所に置く
- フィット感がなくなりブカブカになったらパフォーマンス低下前に買い替える
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