「ゴルフクラブの中古はやめたほうがいい」は嘘？後悔しない選び方

2025年6月25日

当ページのリンクには広告が含まれています。

ゴルフクラブの購入を考えた時、「できるだけコストを抑えたい」という思いから、多くの人が中古クラブを選択肢に入れます。

しかし同時に、「ゴルフクラブの中古はやめたほうがいい」という言葉を耳にして、不安に駆られる方も少なくないでしょう。

中古の注意点やデメリットが気になる一方、全て新品で揃えるのはもったいないと感じ、中古でおすすめのクラブを探していることと思います。

特に、中古で初心者におすすめのモデルや、信頼できる中古クラブはどこで買うべきか、その見極めは難しいものです。

さらに、買ってはいけないゴルフクラブを避け、適切な中古セットの相場を理解し、そもそもゴルフクラブは何年くらい持ちますか？という寿命に関する疑問まで、様々な不安が頭をよぎるかもしれません。

この記事では、そうしたあなたの悩みに寄り添い、中古ゴルフクラブ購入で後悔しないための、全ての情報を網羅的に解説します。

この記事のポイント

中古ゴルフクラブ購入のメリットと、潜んでいるデメリットや注意点
買ってはいけない中古クラブの具体的な見分け方と賢い選び方のコツ
初心者や特定のニーズを持つ人にとって、本当におすすめの中古モデル
中古ゴルフクラブの購入で失敗しないための、信頼できる購入先の選び方

「ゴルフクラブの中古はやめたほうがいい」と言われる理由

中古の注意点とデメリットとは？
買ってはいけないゴルフクラブの特徴
ゴルフクラブは何年くらい持ちますか？
中古セットの相場と品質の注意点

中古の注意点とデメリットとは？

中古ゴルフクラブの購入を検討する際には、価格的な魅力の裏に潜むデメリットと注意点を理解しておくことが不可欠です。

主なデメリットは、「品質の不透明さ」と「性能の陳腐化」の二つに集約されます。

第一に、品質が一定でない点が挙げられます。

前の所有者がどのような使い方や保管をしていたか不明なため、見た目は綺麗でも、クラブに微細なダメージや性能の劣化が進んでいる可能性があります。

例えば、シャフトには目に見えない金属疲労が蓄積している場合があり、これがスイング時の安定性を欠く原因となったり、最悪の場合はプレー中に折れてしまったりするリスクもゼロではありません。

また、グリップは消耗品であり、硬化したり、すり減ったりしていることが多く、購入後に交換が必要になるケースがほとんどです。

グリップ交換には1本あたり1,000円から2,000円程度の追加費用がかかることも、あらかじめ念頭に置く必要があります。

第二に、ゴルフクラブの技術は日進月歩であり、古いモデルは最新モデルに比べて性能面で劣るという事実があります。

特にドライバーは技術革新が著しく、数年前のモデルと最新モデルとでは、飛距離性能やミスヒットへの許容性が大きく異なる場合があります。

そのため、安さに惹かれて古いモデルを購入した結果、「最新モデルを試打したら、もっと楽に飛ばせた」と後悔につながる可能性も考えられます。

買ってはいけないゴルフクラブの特徴

中古市場には魅力的な商品が溢れていますが、その中には購入を避けるべき「買ってはいけないゴルフクラブ」も確実に存在します。

これらを見分ける知識を持つことが、失敗しないための鍵です。

明らかな外傷や改造の跡があるクラブ

まず、クラブヘッドに大きなへこみや深い傷、塗装の不自然な剥がれがあるものは避けるべきです。

特に、フェース面の深い傷はボールのスピン性能に影響を与え、性能を著しく損ないます。

また、シャフトとヘッドの接合部分（ホーゼル）に、接着剤のはみ出しや不自然な隙間が見られる場合、それは「リシャフト品」である可能性が高いです。

リシャフト自体が悪いわけではありませんが、専門知識のない人が不適切に改造した場合、クラブのバランスが崩れて非常に扱いにくい代物になっていることがあります。

純正品かどうかが不明な、不審な改造が疑われるクラブには手を出さないのが賢明です。

極端に古いモデルや無名ブランドの格安セット

10年以上前のアスリート向けモデルや、ゴルフ専門メーカーではない無名ブランドが販売している格安のセットも注意が必要です。

前者は、現在のクラブに比べてヘッドが小さく、芯（スイートスポット）も狭いため、プロや上級者でなければ扱うのが非常に困難です。

後者は、価格を抑えるために品質の低い素材を使用していることが多く、耐久性に乏しかったり、そもそもゴルフの性能を考慮して設計されていなかったりする場合があります。

偽造品（コピー商品）

残念ながら、人気ブランドのクラブには精巧に作られた偽造品も紛れ込んでいます。

相場よりも極端に安い価格で販売されている新品同様のクラブや、個人間取引、信頼性の低いオンラインストアでの購入は特に注意が必要です。

ロゴの書体が微妙に違う、シリアルナンバーがない、仕上げが粗いといった特徴がありますが、見分けるのは非常に困難です。

これを避けるためにも、信頼できる販売店を選ぶことが大切になります。

ゴルフクラブは何年くらい持ちますか？

「ゴルフクラブはいったい何年くらい使えるのか」という疑問は、中古クラブの価値を判断する上で非常に大切な視点です。

クラブの寿命は、その種類、素材、使用頻度、そして保管状況によって大きく異なります。

一般的に、ドライバーやフェアウェイウッドといったウッド系のクラブは、技術革新のスピードが速いため、「性能的な寿命」が比較的短いと言えます。

おおよそ5年から7年も経てば、最新モデルとの間には明確な飛距離性能や寛容性の差が生まれます。

物理的にはそれ以上使用できますが、より良いプレーを求めるのであれば、このあたりが買い替えの一つの目安と考えられます。

一方、アイアンやウェッジは、ウッドほど急激な技術革新はありません。

素材が軟鉄鍛造であれば打感の変化はありますが、ステンレス製であれば物理的な破損がない限り、10年以上使い続けることも十分に可能です。

ただし、溝の摩耗には注意が必要です。特にウェッジは、使用頻度が高いとフェース面の溝がすり減り、スピン性能が低下します。

プロゴルファーは数ヶ月で交換しますが、アマチュアゴルファーであっても、たくさん練習する方なら2〜3年で性能の低下を感じることがあります。

パターには、明確な性能的寿命というものはありません。形状や打感の好みが変わらなければ、何十年と使い続けることが可能なクラブです。

したがって、中古クラブを選ぶ際は、単に年式だけでなく、前の所有者の使用頻度を推測し、特にアイアンやウェッジの溝の状態を注意深くチェックすることが、長く使えるクラブを見つけるためのポイントと言えるでしょう。

「30年前のゴルフクラブの価値を検証」の記事にも情報をまとめましたので、気になる方はこちらもご参照ください。

中古セットの相場と品質の注意点

中古のゴルフクラブセットは、ゴルフを始める際の初期費用を抑えるための魅力的な選択肢です。

しかし、その価格と品質には大きな幅があり、注意深く選ばないと「安物買いの銭失い」になりかねません。

中古セットの相場は、含まれるクラブの年式、ブランド、状態によって大きく変動します。

例えば、発売から5年以上経過した無名ブランドを含むようなセットであれば、1万円台から見つけることも可能です。

一方で、テーラーメイドやキャロウェイといった人気メーカーの、比較的新しい（2〜3年前の）モデルが揃った状態の良いセットであれば、5万円から8万円程度の価格帯が中心となります。

新品の初心者セットが4万円から10万円程度であることを考えると、有名メーカーのクラブを割安で手に入れられる可能性があるのが、中古セットの魅力です。

ただし、価格が安いセットには注意が必要です。

特に2万円以下の格安セットは、以下のような問題を抱えている可能性があります。

年式が古すぎる: 10年以上前のモデルでは、現在のクラブとの性能差が大きく、上達の妨げになることがあります。
品質の低いクラブの混在: セットの中に、ゴルフ専門ではないメーカーのクラブや、初心者が扱うには難しい上級者向けモデルが紛れ込んでいる場合があります。
劣化が進んでいる: グリップが硬化していたり、シャフトに目に見えないダメージがあったりと、購入後すぐに追加の費用や修理が必要になるケースが考えられます。

これらの理由から、ただ安いという理由だけで中古セットに飛びつくのは危険です。

購入を検討する際は、少なくとも信頼できる大手中古ショップで、各クラブのメーカーやモデル、状態を専門スタッフに確認しながら選ぶことが、失敗を避けるための賢明なアプローチです。

「ゴルフクラブの中古はやめたほうがいい」は嘘？賢い選び方

「新品はもったいない」と感じる人へ
中古ならではのおすすめポイント
中古で探す初心者におすすめのモデル
信頼できる中古クラブはどこで買う？
購入前に確認すべきチェックポイント

「新品はもったいない」と感じる人へ

「ゴルフを始めたいけれど、続くかどうかわからないし、いきなり高価な新品を揃えるのはもったいない」。このように考えるのは、非常に合理的で賢明な判断です。

実際に、多くの人が同じように感じ、最初のクラブ選びで悩んでいます。

ゴルフクラブは決して安い買い物ではありません。新品で一式揃えようとすれば、安価なセットでも5万円以上、人気ブランドであれば10万円を超えることも珍しくありません。

もしゴルフが自分に合わなかった場合、その投資が大きな負担になってしまう可能性があります。

また、ゴルフのスキルは上達するにつれて変化していくものです。

特にスイングが固まっていない初心者の時期に購入したクラブが、1年後も自分に合っているとは限りません。

スイングスピードが上がれば、より硬いシャフトが必要になるかもしれませんし、プレースタイルが確立されれば、より好みに合ったクラブが欲しくなるでしょう。

その度に新品を買い替えるのは、経済的な負担が大きすぎます。

このような理由から、「新品はもったいない」と感じるあなたにとって、中古クラブは非常に魅力的な選択肢となります。

コストを抑えつつゴルフを始めることができ、もし自分に合わなかったとしても経済的なダメージは最小限に抑えられます。

さらに、様々なクラブを比較的安価に試すことができるため、自分に合ったクラブのスペックを見つけるための「お試し期間」として、中古クラブを賢く活用することも可能です。

中古ならではのおすすめポイント

中古ゴルフクラブには、単に価格が安いというだけでなく、ゴルフをより深く楽しむための、新品にはないユニークな魅力やおすすめのポイントが存在します。

一つ目は、「名器」や「掘り出し物」との出会いです。

ゴルフクラブは毎年新しいモデルが発売されますが、ゴルフファンの間では「あのモデルは良かった」と語り継がれる、いわゆる「名器」と呼ばれるクラブが存在します。

これらは、現在のクラブとはまた違った打感や性能を持っており、多くのゴルファーを魅了し続けています。

そうした、今では生産されていない伝説的なクラブを発見できるのは、中古市場ならではの醍醐味です。

二つ目は、比較的新しいモデルを、新品同様の状態で格安に手に入れられる可能性がある点です。

例えば、「買ったはいいものの、自分には合わなかった」という理由ですぐに手放された、ほとんど傷のないクラブが見つかることがあります。

これは、最新の性能をお得に手に入れたいゴルファーにとって、大きなメリットになります。

三つ目は、「買取保証システム」を活用できることです。前述の通り、多くの中古ゴルフショップでは、購入したクラブが合わなかった場合に、一定期間内であれば高めの価格で買い取ってくれる保証サービスを提供しています。
このシステムを利用すれば、「試してみてダメなら、次のクラブの購入資金にする」というサイクルが作れるため、クラブ選びの失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

これは、自分に合う一本をじっくり探したいゴルファーにとって、心強い味方となるでしょう。

中古で探す初心者におすすめのモデル

中古市場には膨大な数のゴルフクラブが存在し、初心者はどれを選べば良いか迷ってしまうものです。

ここでは、初心者でも扱いやすく、かつ性能面でも評価が高いため、中古市場でも安心しておすすめできる具体的な人気モデルをいくつか紹介します。

ドライバー

テーラーメイド「RBZ（ロケットボールズ）」シリーズ: 少し前のモデルですが、ヘッドが大きく、ボールが上がりやすくてつかまりやすい、まさに初心者のためのような性能を持っています。価格も非常に手頃で、コストを抑えたい初心者の最初の1本として最適です。
キャロウェイ「XR」シリーズ: このモデルも、やさしさと飛距離性能のバランスが良いことで知られています。特に、スライスに悩む初心者を助けてくれる設計になっており、多くのアベレージゴルファーから支持され続けています。

アイアンセット

ダンロップ「XXIO（ゼクシオ）」シリーズ: 日本のゴルファーのために設計された、やさしさの代名詞とも言えるブランドです。少し古い年式のモデルでも、その打ちやすさは健在。特に、体力に自信のない方や、楽にボールを上げたい初心者には、これ以上ない選択肢と言えます。
テーラーメイド「ROCKETBLADEZ（ロケットブレイズ）」: ソール（ヘッドの底）に入った溝（スピードポケット）の効果で、ミスヒットに強く、ボールが上がりやすいのが特徴です。2013年と少し前のモデルですが、その性能は今でも十分通用します。

これらのモデルは、中古市場での流通量も多く、比較的見つけやすいという利点もあります。まずは、これらの名前を覚えておき、中古ショップで探してみるのが良いでしょう。

クラブ種類	おすすめモデル	主な特徴
ドライバー	テーラーメイド RBZ	ボールが上がりやすく、つかまりが良い。価格も手頃。
	キャロウェイ XR	やさしさと飛距離性能のバランスが良い。スライスしにくい。
アイアン	ダンロップ XXIO	日本のゴルファー向け。とにかくやさしく、楽にボールが上がる。
	テーラーメイド ROCKETBLADEZ	ミスヒットに強く、ボールが上がりやすい設計。