PXGゴルフクラブの評判について調べているあなたへ。
PXGはどんなメーカーですか?どこの国の製品ですか?という基本から、最近安くなった理由、気になるフルセットの価格まで解説します。
また、主力であるアイアンの評価や、アイアンは初心者でも扱えるのかという疑問、さらにはドライバーは飛ばない、良くないといったネガティブな噂の真相にも迫ります。
日本の契約プロ事情も含め、PXGの全てがわかります。
記事のポイント
- PXGというメーカーの正体とブランドコンセプト
- 超高級から適正価格へ、安くなった本当の理由
- 主力アイアンとドライバーのリアルな性能評価
- 初心者から上級者まで、どんなゴルファーに向いているか
PXGゴルフクラブ 評判|どんなメーカー?

- PXGはどんなメーカーですか?
- PXGゴルフはどこの国の製品ですか?
- 安くなった理由を徹底解説
- フルセットの価格はいくら?
- 日本の契約プロはいるの?
PXGはどんなメーカーですか?

PXG(Parsons Xtreme Golf)は、「コストを度外視してでも、世界最高のゴルフクラブを作る」という、一人の熱狂的なゴルフ愛好家の想いから生まれたメーカーです。
その創業者とは、世界最大のドメイン登録会社「GoDaddy」の創業者でもある大富豪ボブ・パーソンズ氏。
彼は年間数千万円ものクラブを買い漁るほどのクラブマニアでしたが、市販品に満足できず、自ら理想のクラブ開発に乗り出しました。
大手メーカーからトップクラスの設計者を引き抜き、開発費や時間に一切の制約を設けず、最高級の素材と最新技術を惜しみなく投入。
こうして誕生したのが、常識を覆す性能とデザイン性を持つPXGのクラブです。
その信念は「すべての新製品は既存のものより格段に優れたものでなければならない」という言葉に集約されています。
PXGゴルフはどこの国の製品ですか?

PXGは、アメリカ合衆国のゴルフメーカーです。
2014年に、ゴルフ関連企業が多く集まるアリゾナ州スコッツデールで設立されました。創業以来、開発から設計、アッセンブルまでを一貫してアメリカ国内の拠点で行っています。
2020年には100%子会社となる「PXG Japan合同会社」を設立し、日本市場でも本格的な展開を開始しました。
日本国内でも専門のフィッターによるフィッティングサービスや、直営の組み立て拠点を設けるなど、米国本社と同様の高品質なサービスを提供しています。
安くなった理由を徹底解説

「PXGといえば超高級」というイメージは、2019年頃を境に大きく変わりました。
かつてはアイアンセットで30〜40万円以上したクラブが、現在では10万円台から購入できるようになり、多くのゴルファーを驚かせています。
この価格変更の理由は、決して性能や品質の低下ではありません。
PXGの戦略は、創業当初の「超高級路線」で唯一無二のブランドイメージを確立させた後、「より多くのゴルファーに最高のクラブを体験してもらいたい」という創業者ボブ・パーソンズ氏の次なる想いによって、価格帯を広げる方針に転換したのです。
これにより、主力モデルの「0311」シリーズに加え、よりコストパフォーマンスに優れた「0211」シリーズなどが登場。
性能の高さを維持したまま、一般的なゴルファーにも手が届く価格設定が実現されました。
安くなったのは「経営戦略の変更」が理由
品質を落としたのではなく、ブランドの価値が確立された段階で、より幅広い層に製品を届けるための戦略的な価格改定が行われました。
性能への妥協なき姿勢は今も変わっていません。
フルセットの価格はいくら?

現在のPXGゴルフクラブの価格は、モデルやカスタム内容によって大きく異なりますが、かつてのような「フルセットで100万円超え」というイメージとは様変わりしています。
あくまで目安ですが、最新モデルで揃えた場合の価格帯は以下の通りです。
- ドライバー:約6万円〜10万円
- アイアンセット(6本):約15万円〜24万円
- フェアウェイウッド:1本あたり約4〜5万円
- ハイブリッド:1本あたり約4万円前後
- ウェッジ・パター:モデルにより3万円〜8万円以上
これらを組み合わせてフルセットを揃えた場合、おおよそ40万円〜60万円程度が一つの目安となります。
もちろん、よりリーズナブルな「0211」シリーズを選んだり、セール期間を狙ったりすることで、さらに価格を抑えることも可能です。
日本の契約プロはいるの?

PXGはザック・ジョンソンやリディア・コなど、世界的なトッププロと契約し、その名を知らしめてきました。では、日本の契約プロはどうでしょうか。
かつては成田美寿々プロが契約フリーながらPXGのクラブを愛用し、話題となりました。
しかし、2025年8月現在、日本ツアーで大々的に活動する日本人契約プロはいない状況です。
これは、特定の日本人選手と大型契約を結ぶよりも、誰でもフィッティングを通じて最適なクラブを提供できるというブランド方針の表れとも言えます。
ただし、契約状況は常に変動しますので、最新の情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
(参考:PXG公式サイト Our Pros)
XGゴルフクラブの評判|性能は良い?悪い?

- アイアンの評価はどう?
- アイアンは初心者でも使える?
- ドライバーは飛ばないって本当?
- 良くないという噂の真相
アイアンの評価はどう?

PXGの名を世に知らしめたのが、独創的なテクノロジーを搭載したアイアンです。
その評価は非常に高く、多くのゴルファーから「一度使うと戻れない」と言われるほどの魅力を備えています。
最大の特徴は、マッスルバックのようなシャープな見た目と、キャビティバック以上の優しさを両立している点です。
これを実現しているのが、ヘッド内部が空洞になっている「中空構造」と、そこに充填された独自の「高分子エラストマー樹脂」です。
この技術により、業界最薄クラスの極薄フェースが生み出す驚異的なボール初速と、樹脂が余分な振動を吸収することによるソフトで心地よい打感を両立。
多くの口コミサイトでも、その飛距離性能とミスへの寛容性、そして打感の良さが絶賛されています。
実際のユーザーの声
購入者のレビューでは、「性能・コスパヤバすぎ」「軽いスイングでもボールにエネルギーが伝わっている感が強い」「7〜8割スイングや、ちょっとセンター外してもロス無く飛ぶ」といった声が多数見られ、その性能の高さを裏付けています。
アイアンは初心者でも使える?

はい、初心者の方でも全く問題なく使え、むしろ大きなメリットがあります。
「プロや上級者が使うクラブ」というイメージは過去のものです。
現在のPXGは、ゴルファーのレベルに合わせて最適なモデルを選べるよう、明確なラインナップを展開しています。
- 0311シリーズ:主力モデル。この中でも、より優しさを追求した「XP(Xtreme Performance)」モデルは、アベレージゴルファーに最適です。
- 0211シリーズ:コストパフォーマンスと扱いやすさを重視したモデル。初心者から中級者まで、幅広い層におすすめできます。
- 0211 Zシリーズ:ゴルフを始めたばかりの方や、とにかく楽にボールを飛ばしたいゴルファー向けに特化した、究極の「お助け」モデルです。
特に「0211 Z」は、ドライバーのロフト角が16度に設定されていたり、アイアンがハイブリッド形状だったりと、ゴルフをとにかく簡単にするための工夫が満載です。初心者だからと尻込みする必要は全くありません。
ドライバーは飛ばないって本当?

「PXGのドライバーは飛ばない」という噂を耳にすることがありますが、これは半分正解で半分は誤解です。
PXGのドライバー設計の根幹にあるのは、「圧倒的な寛容性(ミスへの強さ)」です。
具体的には、慣性モーメント(MOI)という数値をルール上限に迫るほど高めています。
慣性モーメントが高いヘッドは、芯を外してもヘッドがブレにくく、飛距離の落ち込みや方向性のバラつきが非常に少なくなります。
その一方で、ヘッドの操作性は穏やかになり、フェースローテーションを積極的に使って球を捕まえるタイプのゴルファーには「球が捕まらない」「飛ばない」と感じられることがあります。
向いている人、向いていない人
体の回転で打つ現代的なスイングのゴルファーには、その安定性と飛距離性能が大きな武器になります。
一方で、昔ながらのリストターンで球を捕まえるタイプのゴルファーは、ピンのドライバーなどが苦手な場合、同様にPXGも合わない可能性があります。
つまり、「誰が打っても飛ばない」のではなく、「スイングタイプによっては、その性能を最大限に引き出せない場合がある」というのが真相です。
だからこそ、PXGはフィッティングを非常に重視しているのです。
良くないという噂の真相

PXGに対して「良くない」という評判が聞かれる場合、その背景にはいくつかの理由が考えられます。これらを理解することで、PXGというブランドを正しく評価することができます。
- 価格の問題:創業当初の「超高級」イメージが根強く、「価格に見合わない」と感じる人がいるのは事実です。しかし、前述の通り現在は価格が改定され、コストパフォーマンスは非常に高くなっています。
- 性能のミスマッチ:前述のドライバーの例のように、PXGのクラブが持つ独特の性能(高MOIなど)が、ご自身のスイングタイプに合っていない場合、「良くない」と感じてしまうことがあります。
- フィッティング不足:PXGのクラブは、個々のゴルファーに最適化する「フィッティング」を前提に設計されています。フィッティングを受けずに購入した場合、クラブのポテンシャルを全く引き出せず、「良くない」という評価につながる可能性があります。
「良くない」という噂は、主にこれらのミスマッチから生じているケースが多いと言えるでしょう。
PXGゴルフクラブ 評判の総括
この記事のポイントを箇条書きでまとめます。
- PXGは米国の実業家ボブ・パーソンズが創設したゴルフメーカー
- 創業理念は「コスト度外視で世界最高のクラブを作ること」
- 当初は超高級路線だったが現在は幅広い価格帯にシフト
- 安くなった理由は品質低下ではなくより多くのゴルファーに届けるための戦略
- アイアンは中空構造と特殊樹脂により見た目以上の優しさと打感を両立
- アイアンの評価は非常に高く飛距離性能と寛容性が絶賛されている
- 初心者向けの「0211 Z」などレベル別にモデルが用意されている
- ドライバーは「飛ばない」のではなく高慣性モーメントでミスに強いのが特徴
- 体の回転で打つスイングタイプと相性が良いとされる
- 「良くない」という評判は価格イメージや性能のミスマッチが主な原因
- フルセット価格はカスタム内容によるが40万円前後からが目安
- 日本のツアーで目立った契約プロはいないが世界では多くのトッププロが使用
- デザイン性が高く所有欲を満たす点も人気の理由
- 結論として性能・デザイン共に高く評価されているが特性の理解とフィッティングが重要
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